製材

工房

シーズニングが終わった材料を、角材や板にしていきます。
まず手押しかんな盤(2)で、材料の一面を正確な平面にしていきます。
高速で回転している刃物の上を通過させて材料を削ります。その材料は手で押さえながら送っていくので、ちょっとした油断が大けがにつながります。
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平面を出した面の反対側を自動かんな盤(3)で削っていきます。
一度に1mm程度の切削を繰り返し、目的の厚みにします。
写真は、材料を正面から機械に通しはじめたところです。
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例えば角材にする場合、残りの2面のうちの片方を厚みに対して直角にします。
手押しかんな盤(2)の刃物と直角に定規をセットしそれをガイドに削ります。
正確に直角ができているかを確認しながらの作業です。
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直角を出した面の反対側を、同様に自動かんな盤に通します。
目的の厚みになるまで削ったら、角材の完成です。
写真は、削られた材料が出てくるところです。
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板をつくる場合は、材料の厚みを決め、手押しかんな盤(2)で板の片端の直線・直角を出した後、昇降盤(4)で目的の幅にカットします。
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家具をつくるには、精度の良い角材や板材が必要になります。

ここまでの製材の段階で直角や平面の精度が出ていなければ、このあと全ての作業に影響してしまいます。
精度の良い加工をするためには、これらの機械の調整やメンテナンスも重要な要素になってきます。
ここまでが家具製作の準備段階です。